20人の使途





2006年11月25日

20人の使途
雲の中から声が響き落ちる。これら全て我の使途なり。使途はお互いに影響してますます姿を見つけにくくする。

01 敵を打ち砕く
02 仲間を集める・仲間に働きかける・兵を募る
03 社会を批判する・ボランティア
04 地域を考える
05 住居を構える・エクステリア・インテリア・隠れ家を用意する・別荘
06 ITで武装する・武器を準備する
07 身なりを整える・持ち物をそろえる・アクセサリーを楽しむ
08 知識を蓄える・学校へ行く・スキルを修得する
09 仕事に精出す・仕事を本に書く・仕事の競合を調べる
10 書類を整理する・ゴミを捨てる
11 金を貯める・投資を楽しむ
12 家族を思いやる・祖先を敬う・血族を理解する
13 健康を維持する・病院・医者・薬を楽しむ・スポーツ
14 食欲を満たす・酒を楽しむ
15 季節のイベントを楽しむ・祭り事を司る
16 旅行を楽しむ・車ドライブを楽しむ・出張を楽しむ
17 ペットを飼う・観葉を楽しむ・ガーデニングで手を汚す。
18 映画・音楽・書物を楽しむ・絵画・芸術・デザインを楽しむ
19 リラックスする・バスタイム・就寝を楽しむ
20 人を愛する・慈しむ
[ 投稿者:FFTE at 00:37 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(1) | 編集/削除 ]

高倉ナナ



2006年11月25日
高倉ナナ
高倉ナナが現れた。ナナの部屋には特殊な空間が見えない線で仕切られて存在していた。
[ 投稿者:FFTE at 00:49 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

#12人の将軍

2006年11月26日
12人の将軍
王は12人の将軍に方面を委ねた。

将軍には新しい名前とミッションとそれぞれ20人の使途が使わされた。



「投資ビジネス」
・不動産・株式・ファンド・外貨・など

「WEBビジネス」
・アフリエート・ブログライター・ネットショップ・など

「フリーランス」
・セミナー講師・コンサルタント・監査人・など

「プライベートライフプレイヤー」

「マネジャー」
[ 投稿者:FFTE at 01:41 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

#けむりがり

2007年06月22日
けむりがり
けむりがりとはどうやら煙り狩りのことらしい。煙りはタバコの煙り。それを狩ることはタバコのゴミを拾い集めることではない。タバコを吸っている人間を狩ることらしい。早く言えば喫煙者に対する暴力行為となる。

嫌煙者はもともと喫煙は暴力行為と考えているので、やられたからやり返したぐらいの意識しか持っていない。

始末が悪いことに一種の正義感で狩りに加わる輩もある。

狙われるのは、駅の片隅、公園、駐車場、人気の少ない路上、施設の屋上とか周囲。うっかり一服したい所。我慢出来なくなる所。

吸うことも問題だし吸った後も問題。注意されても文句は言えない。それが狩りをする側の言い訳になる。

更には人混みの中の喫煙とかレストランの中の喫煙とかは、尾行して襲う。

こういう狩りに加わるのはかなり幅広い年齢層になる。

最初は単に集団で注意していただけだったが、事件になったことがある。

つづく

[ 投稿者:FFTE at 18:38 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

#逃げる男「A」

2007年08月02日
逃げる男「A」
その男Aは喫煙室に逃げ込んだ。自席に5分と座って居ない。余所見ばかり。キャビネに行ってファイルを確認し席に戻る。お茶を取りに行く、紙コップを捨てに行く、コーヒーを買いに行く、紙コップを捨てに行く、キャビネに行く、メールを見る、席を立って辺りを見渡す、タバコを吸いにタバコルームへ行く、暫く戻って来ない。静かになる。短くて10分。長いと30分。やがて全身タバコ臭い傍迷惑が戻って来る。キャビネに行く、席に戻る、お茶を取りに行く、辺りを見渡す、紙コップを捨てに行く、腕組みをして何もしない、キャビネに行く、パソコンにログインする、キャビネに行く、タバコルームに行く、暫く戻って来ない。なんとこれを一日中繰り返している。仕事を頼もうとすると忙しいと言って断る。夕方5時の定時を過ぎても帰ろうとしない。8時近くまで立ったり座ったりタバコルームの喫煙を続けている。周囲を見渡すだけでなく相手構わずジッと注視する。男の人でもその視線だというから女の人は目を合わせないように顔を伏せて怯えている。男がタバコルームに行っている時だけ安堵が流れる。

男は母親と二人暮らしらしい。兄弟はいない。早くに父親を亡くしてからずっと二人暮らしらしい。男は何度か結婚の機会があったが一見の娘に母子に分け入ることは出来なかったようだ。男は母親思いの心優しいことが自慢だった。男が気遣う相手は母親だけになっていた。

時は男をいつしか初老に仕立てていた。既に五十を過ぎていても抜け毛も白髪も無縁な男は母親との生活に充実感を持っていた。母親が八十を越えた頃、身体が少しずつ変調に見舞われるようになった。それが癌と知るのは程無いことで、男の心は淡々とそれを受け入れた。事務引き継ぎ処理のように受け止め、手続きを始めた。お行儀の良い息子は更に行儀の良い男を努めるしかなかった。母親との絆を強く確認出来るのを男は喜びに感じた。母親の手術は上手く行ったがそれでも年齢を考えれば先の無いことは自明だった。

少年の心を持った男は五十の現実を突き付けられて、途方に暮れるのにそう時間は掛からなかった。母親のように自分を褒めてくれたり励ましてくれたりする存在は何処にも居ない。

恐ろしい真実。男はヘビースモーカーだった。精神的な安心をタバコを吸うことで得ることを覚え量は時と共に増えていった。我が儘いっぱいの男は母親に終始まとわりついていたがタバコを離すことは無く、母親も咎めなかった。咎めても無駄なことを知っていた。

母親は自分の肺機能が最早只ならない事に気付いていたが息子にそれを言うことは出来なかった。自分が元気な間はこの子は自立出来ないことを知っていた。

肺ガンを患っていることが漸く周りの知ることとなった。

母親は自分の発病に時間が掛かり過ぎたことを残念に思った。既に八十を過ぎ息子は五十を迎えていたのだから。

手術は上手く行ったが転移も始まっていた。母親は自分の気弱を、甘さを後悔していた。息子を可愛がり過ぎて駄目にしてしまったのだから。

病弱なまま母親は息子を叱るようになった。息子の驚いた顔を見てますます叱る自分を情けなく思った。

母親は早くに他界した伴侶を思い出すことが多くなった。

男は今や完全に行き場を失いつつある。自分を受け入れる場所が何処にも見いだせない。

男は母親の命を縮めたのが自分であることを理解出来なかった。

男は現実を受け入れること拒否するしかなかった。男にとっての現実回避は現実を持ち込む人とのコミュニケーションの回避だった。

常に動いていること。常に口をふさぐこと。常にバタバタしていること。男の知恵はそれくらいしか考え付かなかったのです。

男は席に座ると、誰か近付いて来ないか、電話が掛かって来ないか不安でしようがなかった。実際電話が掛かって来ても直ぐには電話に出ることは出来ない。電話はワイヤレスだから普通の喫煙者はワイヤレスを持ってタバコルームに入るが、男にとってそれは絶対に拒否しなければならない事なのだった。


男の無意味な立ったり座ったりの行動はますます激しくなり人と目を合わすことが出来なくなり、話し掛けられても返事も出来なくなった。

男の奇行は既に十年も続いていたが終焉がどのように訪れるかは誰にも分からなかった。

[ 投稿者:FFTE at 09:40 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

#喫茶店の中の階段



2013年12月19日
#喫茶店の中の階段
木造のつくりの大きい喫茶店には1階、中2階、2階と3フロアになっている。

階段は板を渡しただけの簡単な構造つくりだが、分厚い頑丈なものだった。
[ 投稿者:FFTE at 14:10 | フィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除
 
 
この世の中で毒とは何か?

人を害するもの。

ケミカル。スプリチュアル。

傷をつけたり打撲を与えたりしないで、インパクトを与えるもん。

得体のしれない不気味な側面がある。

動物もポイズンを使う。

恐らく植物も。

何のために

自分を守るため。攻撃するため。

退散させるだけで十分なものもあれば、餌食にするものもある。

即効性のものから、遅効性のものまで。

気付かないものもある。

Rank30

Rank 365

人気の投稿